運営日誌(2009/11/01 日)

2009/11/01日曜

『名探偵コナン』ではテレビシリーズの通常DVDの他に、主要キャラクターにスポットを当てたセレクション版がリリースされています。
たとえば、2007年12月に発売された第1巻・工藤新一編では、第1話「ジェットコースター殺人事件」、第48話~第49話「外交官殺人事件」、第162話「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」(1時間スペシャル)といった、新一をメインに話が進む人気の高い作品を収録しているものです。(第2巻・怪盗キッド編も同時発売)
最初に出たときは、全話収録のDVDが順調にリリースされている中で需要があるのかと首を傾げたわけですが(^_^;)、2008年12月には第3巻(服部平次編)と第4巻(灰原哀編)、そして今年12月には第5巻(黒ずくめの男たち編)と第6巻(少年探偵団編)が出るということなので、それなりに売れているということなのでしょう。
ただ、少年探偵団編のラインナップ(リンク先:コワレ処名探偵コナン支部)を見ると、単に番組初期の探偵団のエピソードを集めただけといった具合で、徐々にやっつけ仕事気味になっているような雰囲気も……。(長寿番組として方向性が固まる以前の放映1~2年目の頃は、子供受けを意識して少年探偵団の出番が多かった)

そして、黒ずくめの男たち編には、なんと第10話「新幹線大爆破事件」が収録されるとの話ですが……これ、本気なんでしょうか。
なぜこんなことを書くのかというと、この話には“黒ずくめの男たち”は登場しないんですよ(^_^;)
この事件、確かに原作では“黒ずくめの男たち”が登場し、新一がジンとウォッカの名前(コードネーム)を知るという、当時としては比較的重要なエピソードです。
ただ、放映開始から間もないこの時期、実際に黒ずくめの謎を解明して新一が元に戻るまで(=原作の結末まで)をアニメ化できるという想定がなかったためか、この部分が変更されてるんですね。
アニメでは、該当する人物は“黒ずくめの男たち”とは関係ない別人という設定で話が進みました。この関係で、後のエピソードでジンとウォッカの名前が出てきたとき、アニメでは新一がそれを知るエピソードが放映されていないという矛盾も生まれています。(第54話「ゲーム会社殺人事件」)
ちなみに、この方針は第13話「奇妙な人捜し殺人事件」にも適用されました。原作では殺害される人物がアニメでは生き延びる展開に変更されたことで、後に致命的な矛盾が生じ、これを修正するために原作寄りに話を作り直す(第128話「黒の組織10億円強奪事件」)ということも起こっています。

こういった、アニメ『名探偵コナン』の事情を少しでも知っていれば、第10話を“黒ずくめの男たちのエピソード”として扱うのは避けようとなるのが自然な発想なわけで……。
実際、第13話を避けて、原作通りの結末に修正した第128話も収録されているようですし。第10話だけが、どうしてこんなことになったのか、何やら釈然としないものがあります。
第10話を収録するくらいなら、2007年12月に日本テレビ・テレビ信州のみで放映された再編集版「BLACK HISTORY 黒の組織と対決の歴史」でも入れた方が、よほど充実した内容になるとも思うのですが。

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