※このコンテンツは、2005年半ばにテキストを手直ししたのを最後に、実質的な更新が滞っています(その後も何度か細かい追記や校正は行っていますが、本文要旨の目立った更新は出来ていません)。当時と現在とでは深夜アニメ番組の放映を取り巻く状況もかなり異なり、特にテレビ朝日においては、かつてのフジテレビを思わせるケースが散見されます。いずれはそれらの情報にもしっかり対応した形でテキストを書き起こしたいと思っておりますが、個人的な都合で現在はその余裕がない状況です。現在掲載中の内容は、深夜アニメの放映における一連の問題がフジテレビの番組に集中していた時期のデータ、テキストであることをご留意ください。

フジテレビ深夜アニメにおける迷走劇のデータ集

2005年4月改編で、フジテレビは“ノイタミナ”枠として、在京キー局の深夜アニメでは異例の平日24時台の新番組を編成しました。
局としても、「これからは深夜アニメの時代」とでも言いたげにかなり宣伝に力を入れているようです。
しかし、“過去”を知っている多くのアニメファンは、こうした宣伝にもまだ疑いの目を向けているのではないでしょうか。
主に2002年〜2004年にかけて、フジテレビの深夜アニメ枠では通常考えられないペースで放映上の不手際事例が量産されていました。
当時アニメファンの間では“フジ深夜枠は信用できない”が通説になっており、問題が発生するたび、見られない地方のファンでも瞬時に事態を把握できるほどネット上で情報が飛び交ったものです。(中にはフジテレビではなく制作側に起因するトラブルもあります)
ここでは、そうしたさまざまなケースを総覧的にまとめてみました。

なお、こうした局や関係者にとって不都合な事態の詳細は公表されないのが一般的ですので、ここで記載している事情はその多くが持ち合わせの情報を繋いだ推測であることを付記しておかなくてはなりません。
一応、随所で“推測である”旨を記載していますが、この場で予め注意喚起をしておきたいと思います。

前史

もともと、フジテレビの深夜枠では放映日程に問題のある番組が多く存在しました。
長期にわたって放映されている海外ドラマ『Star Trek』シリーズがその最たるもので、実質的な放映は月1〜2回平均のペースだそうです。
そうした事情がある局に深夜アニメという新たな分野が進出しても、視聴者が苦労するのはある意味で目に見えていたのかも知れません。

なお、ここで取り扱う2002年以降の作品よりも4年前に放映した『DTエイトロン』が、シリーズ終盤になって放映枠移動しています。
この時は秋改編に伴う枠移動のようで、地方局に目を移せば頻繁に起こっているケースです。深夜番組はキー局といえどもローカル枠なので、特に珍しい事例というわけではないと思われます。

地方局のネットが少ない問題

これは一連の“迷走劇”とは直接的に関係していないのですが、深夜アニメを語るうえでは欠かせない要素です。
後に記載する内容のバックボーンになっている部分も多少ありますので、簡単に解説しておきたいと思います。

もともと、深夜アニメは地方にいくほどネットされにくい傾向にあります。
今現在で深夜アニメ枠がゼロという地域もかなり多く、DVDをはじめとした関連商品の売り上げで深夜アニメの商売が成立している所以とも言えるのです。
CS放送やネット配信の普及で、地域格差そのものは深夜アニメ隆盛期ほど理不尽なものではなくなりました。
しかし、制作・放映本数(=地上波の地域格差の影響を受けるアニメの量)そのものが増大していることから、問題の本質はむしろ根深くなっていると言えるでしょう。

連続放映の問題(1) 事例一覧

一連の問題の先駆けとなったのは、2002年1月〜3月に放映された『Kanon[第1作]』でした。
放映開始は1月30日で、3月末までに全13話を放映したことから、2話連続放映が頻発し、最終回は3話連続放映になったのです。

そしてこの連続放映という対応が、以降多くの作品に突きつけられていくことになります。
ゴールデンタイムのアニメ番組が1時間スペシャルとして2話分を一挙放映することはありますが、深夜番組となれば、年末年始など特別な時期でもないのに特別編成を組むのは本来稀なことです。
しかしフジテレビでは、この『Kanon[第1作]』からわずか2年間のうちに、40回近くの深夜アニメ拡大編成を実施したのです。(一部作品にはテレビ未放映話の関係で話数が放映回数とは異なるものがあります)

『Kanon』[第1作] 『藍より青し』 『超重神 グラヴィオン』 『灰羽連盟』 『KiddyGrade』 『L/R Licenced by Royal』 『TEXHNOLYZE』 『Gilgamesh』 ※放映キー局は関西テレビ 『銀河鉄道物語』 ※放映キー局はBSフジ 『R.O.D THE TV』 ※放映キー局はスカパー!PPV 『蟲師』

ただ、連続放映そのものはフジテレビだけの専売特許というわけではないのも事実です。
特に2006年にはテレビ朝日が、深夜アニメの本放映としては『Kanon』に次いで2例目となる3話連続放映(最終回)を実施しました。(作品は『Solty Rei』)
逆にフジテレビはこの頃から連続放映がなくなったという、ちょっと皮肉な現象も起きています。(もっとも、同年秋で深夜アニメ枠がいったん消滅したためという理由なのですが)
またローカル局では、全国ネットのスポーツ中継など特番の際には、スケジュール調整のために拡大編成を行うのも一般的と言えます。
フジテレビのような3話連続放映は、テレビ愛知の『BECK MONGOLIAN CHOP SQUAD』『tactics』で各1回ずつ実施された例などがあります。

連続放映の問題(2) 特別編成のフォーマット

アニメ番組の連続放映時には、いったん普通に終わってから後半の話数をOPからスタートする場合もあれば、フォーマットを改変することもあります。(続けて放映する時は、番組的には1話目のED&次回予告や2話目のOPが不要になるわけです)
これはフジテレビの深夜アニメ枠でも同様で、番組によって対応が分かれています。
以下は、『Kanon[第1作]』放映時(フジテレビ)のフォーマットです。この作品では通常の1話編成時もデフォルトと異なるフォーマットになっていたりして面白いです。

話数 OP 前CM 中CM 後CM ED 次回予告
1 暫定版 通常版 通常版
1話は2002/01/31放映。
[1話OP]暫定版:OP主題歌のインストゥルメンタル。ナレーションのセリフから番組がスタートし、スタッフクレジット&OP曲がここから入る。登場人物を紹介、タイトル画面後、すぐに前CMに入った。(提供ベースなし)
2 28秒版 通常版 通常版
2話は2002/02/07放映。
DVDのCMが流れるが、この時は全9巻と誤った告知が行われていた。
[2話OP]28秒版:主題歌をイントロまででカットアウト。画面はタイトル表示までで、歌はなし。
[2話ED]通常版:OPが28秒版で歌がなかったため、主題歌クレジット部分の作詞&歌手名を表記していない。
3 通常版 なし 特別版
4 28秒版 なし 通常版 通常版
3話、4話は2002/02/14放映。
【3話B - 提供 - CM - 予告 - 提供 - CM - 4話OP - 4話A】。DVDのCMが流れ、全7巻と正確に発表される。
[3話次回予告]特別版:作中キャラクター「相沢祐一」と「月宮あゆ」の掛け合いで、引き続き第4話を放映する旨を案内する内容。
[4話OP]28秒版:2話OPに同じ。
[4話ED]通常版:スタッフ、キャストのクレジットは3話と4話のものをまとめて表記。
5 通常版 なし 特別版
6 28秒版 なし 通常版 通常版
5話、6話は2002/02/21放映。
【5話B - 提供 - CM - 予告 - 提供 - CM - 6話OP - 6話A】。
[5話次回予告]特別版:作中キャラクター「相沢祐一」と「水瀬名雪」の掛け合いで、引き続き第6話を放映する旨を案内する内容。
[6話OP]28秒版:2話OPに同じ。
[6話ED]通常版:スタッフ、キャストのクレジットは5話と6話のものをまとめて表記。
7 28秒版 なし 通常版 通常版
7話は2002/02/28放映。
8 28秒版 なし 通常版 通常版
8話は2002/03/14放映。
次回予告時にスーパーあり。:次回は60分スペシャルでお送りします
9 通常版 なし 特別版
10 28秒版 なし 通常版 通常版
9話、10話は2002/03/21放映。
【9話B - 提供 - CM - 予告 - 提供 - CM - 10話OP - 10話A】。
次回予告時にスーパーあり。:次回のKanonは 90分スペシャルだよ!
[9話次回予告]特別版:作中キャラクター「相沢祐一」と「沢渡真琴」の掛け合いで、引き続き第10話を放映する旨を案内する内容。
[10話OP]28秒版:2話OPに同じ。
[10話ED]通常版:スタッフ、キャストのクレジットは9話と10話のものをまとめて表記。
11 通常版 なし 特別版
12 28秒版 なし なし 特別版
13 通常版 - 通常版 新番組予告
11話、12話、13話は2002/03/28放映。
【11話B - 提供 - CM - 予告 - 提供 - CM - 12話OP】、【12話B - 提供 - CM - 予告 - 13話OP - 提供 - CM - 13話A】。
[11話次回予告]特別版:作中キャラクター「相沢祐一」と「川澄舞」の掛け合いで、引き続き第12話を放映する旨を案内する内容。
[12話OP]28秒版:2話OPに同じ。
[12話次回予告]特別版:作中キャラクター「相沢祐一」と「美坂栞」の掛け合いで、引き続き第13話を放映する旨を案内する内容。
[13話後CM]、[13話ED]通常版:この回はBパートからそのままEDに入る構成で制作されているため、後CMなし。また、EDは通常と異なる歌が使用された。また、フジテレビ版ではスタッフ、キャストのクレジットは11話と12話と13話のものをまとめて表記。
[13話次回予告]新番組予告:4月11日より後番組として放映が始まるアニメ『藍より青し』の予告を放映した。

ここで、次回予告の“特別版”の部分が目に付くかと思います。
通常、『Kanon[第1作]』の次回予告のナレーションは、私市淳さん(相沢祐一役)が担当しています。
ところが連続放映時には、1本目と2本目の間に入る予告編で、ヒロイン役のキャストとの掛け合いが採用されました。
これがフジテレビの特別バージョンとして作られたもので、ナレーションの内容も連続放映を意識したものになっています。(毎週1話ずつ放映した関西テレビでは本来の予告編に戻されています)
同様に、本放映時特有の放映スケジュールをその場限りで次回予告ナレーションのネタにするという手法は、『天使のしっぽ Chu!』(キッズステーション)における放映スケジュール遅延の穴埋め拡大編成告知(^_^;)や、『鋼の錬金術師』(毎日放送全国ネット)の1時間スペシャルの話数間でも採用されている等、稀に見かけることがあります。(DVD等のソフト版には映像特典として収録されることがあります)
以下には、フジテレビ版『Kanon[第1作]』の12-13話間で使用された予告編のセリフを拾ってみました。

祐一 「あゆが残していった奇跡は、俺と名雪の心までも癒してはくれなかった。そして季節は春。いよいよ涙の最終回」
栞 「そうですね」
祐一 「栞、いろいろあったなぁ」
栞 「そうですね」
祐一 「お前もそれだけかよ。……『Kanon』最終話、“風の辿り着く場所”」
栞 「来週が楽しみですね」
祐一 「……って、この後すぐなんだってば」


2002/03/28放映、フジテレビ『Kanon』より。声の担当は、相沢祐一:私市淳、美坂栞:佐藤朱。

最後のやりとりの部分などは、ストレートに“連続放映”を意味しているので分かりやすいですね。
ちなみに、
> 祐一 「お前もそれだけかよ」
これは、第11話についた特別版予告(第12話予告)において、これと似たようなセリフ繰り返しネタを使っていることに掛けたものです。

そして、同じような特別版次回予告は後番組として放映された『藍より青し』でも行われています。
今になって思えば、立て続けにこのような事態が起こってしまったのが、一連の問題の導入として非常に強烈なインパクトだったようです。
以下は、フジテレビにおいて『藍より青し』第17-18話間で放映された次回予告のナレーションです。

雅 「葵様、大変です」
葵 「どうされたのですか?」
雅 「今週は、このあとも放送が続くそうです」
葵 「まあ、それは朗報ですね。えっ?皆さんお休みになっているのでは?」
雅 「起こしてまいります。皆様〜!」
(カンカンカン、とフライパンを叩く音)


2002/08/22放映、フジテレビ『藍より青し』より。声の担当は、桜庭葵:川澄綾子、神楽崎雅:平松晶子。
通常は最後に次回サブタイトルを表示しますが、この時はそれがありませんでした。
また、画面下部にはスーパーが出ています。:このあとすぐに第18話が始まります。引き続きお楽しみください。

連続放映の問題(3) 度重なる放映休止で地方局に出た影響

前述した『藍より青し』では、8月から連発された2話編成までの間に3週の休止が入っています。
これにより、少し遅れて放映していた東海テレビがスケジュールに影響を受けたのです。
フジテレビで相次いだ放映スケジュールの問題の中でも、こうした地方局への影響が特に顕著だった事例と言えます。
話の流れを見る限りでは全てがフジテレビの責に帰すというわけでもなさそうですが、結果的に東海テレビの視聴者に皺寄せがきてしまいました。
具体的な放映スケジュールを以下のページにまとめましたので、ご覧下さい。

『藍より青し』は2002年の本放映時、フジテレビ(4月11日開始)、東海テレビ(4月20日開始)、関西テレビ(4月28日開始)の地上波3局ネットで放映されていました。
関東地区のキー局がスタートを切り地方局が後を追っていくというおなじみのパターンで、5月上旬までは各局滞りなく進行しています。
この流れに最初の変化が起きたのは5月16日で、放映機器メンテナンスのためにフジテレビの放映が休止になっています。(5-6話間)
これに合わせて、東海テレビも翌々日の5月17日の放映を休止しました。(4-5話間)
9日遅れでの編成なので放映を続けても問題ないところではありますが、アニメ番組に限らずローカル編成による週遅れ放映はキー局に追いついてしまう( → 番組供給が間に合わなくなる)のを防ぐという側面があるため、この段階における東海テレビの判断自体は可もなく不可もなくといったところでしょう。
関西テレビは遅れ日数が大きかったためか、構わず続きの話数を放映しています。

これだけならさほど大きな話にならずに終わったのかも知れませんが、2002年に放映機器のメンテナンスを水曜日に多投したフジテレビでは、7月15日・22日の2週連続で『藍より青し』を休んだため、東海テレビはまたしてもこれに歩調を合わせることとなります。(なお、関西テレビではフジテレビに合わせての休止はしていませんが、7月7日は全国ネットで『FNS 27時間テレビ 「みんなのうた」』が放映された関係で1週休止しています)
東海テレビの日程を見ると、7月18日のフジテレビ休止の翌放映日にあたる7月19日は通常通り放映していますが、直後に休止した2週の代替番組はいずれも1時間単発の特集物であることから、『藍より青し』のスケジュール変更に伴う穴埋め特番とみて良いでしょう。
そしてこの段階で、フジテレビの日程にお構いなしで遅れ差を詰めていった関西テレビは、9日遅れをキープした東海テレビを放映日程で逆転したことになります。
また東海テレビは、これ以降フジテレビより9日後を放映休止とする方向が確立しています。

そして、フジテレビでは8月21日から、毎回の2話連続放映態勢に入ります。
ただ、ここでは単純に毎週2話ずつというわけではなく、8月28日・9月11日にも放映を休止しているのです。
このため、関西テレビのように毎週地道に放映していれば遅れ日数がそれほど大きく離れることはなかったわけですが、東海テレビは毎週1話ずつであるにも関わらずそれぞれフジテレビから9日後の放映を休んでいるため、一方的に遅れが開くことになりました。
代替番組は東海地区で開催されたゴルフ選手権のハイライト特番が中心で、編成関係者がフジテレビの連続放映&休止という流れをしっかり把握していなかったのでは?と勘繰ってしまう部分があります。
また、東海テレビ・関西テレビでは『藍より青し』の後番組として、フジテレビで10月9日から毎週水曜未明枠(火曜深夜枠)の『KiddyGrade』が編成されています。
意図的なものか偶然かは定かではありませんが、10月11日の休止は『KiddyGrade』がフジテレビで10月1日開始ではなかったことと符合している面もあるように思えたり……。

なお、『KiddyGrade』でも、フジテレビは中盤・終盤などで数回の2話編成を行っています。
これ自体は年末年始に放映休止があったためもありますが、同じ時期に今度は関西テレビでも深夜アニメの放映を休んでいることから、11日遅れで始まって(年末年始以外)コンスタントに日程を重ねながら、最終的には1ヶ月遅れでの終了となってしまいました。
フジテレビの休止の関係で一時は4日遅れに詰めたこともありましたが、やはりこちらも強引な措置の影響を被った格好と言えます。

連続放映の問題(4) 突然の連続放映

フジテレビで繰り返された連続放映の中でも、2003/11/02日曜の『Gilgamesh』第4話・第5話は、放映局の姿勢として大いに問題視されました。
『Gilgamesh』は関西テレビ制作のアニメで、フジテレビでは5日遅れの日曜04:13-04:43枠(事実上は午前4時台の未固定枠)で通常放映していました。(後に2日先行するようになります)
それではこの日どんな問題があったのかといえば、それは事前の新聞発表とは異なる時間帯・編成で放映されたというものです。

2003/11/02日曜 フジテレビ 03:00-05:00の時間帯
当初の予定
お笑いホープ大賞
03:23-04:23枠
Gilgamesh(第4話)
04:23-04:53枠
実際の編成
Gilgamesh(第4話・第5話)
03:33-04:33枠

告知より放映開始時刻が早いうえに、予定になかった2話連続放映を実施しています。
朝日放送の『熱闘甲子園』中止時のように、放映繰り上げの可能性を示したうえでこれを実施することはありますが、当日の新聞にはただ“以降番組変更の可能性あり”とあるだけ。
放映枠繰り上げはおろか、突然2話連続放映に変更されることは、まず視聴者の誰も想像しないでしょう。

この頃、2004年アテネ五輪の優先出場権を賭けたバレーボールW杯が日本で開催されており、この大会をフジテレビ(全国ネット)で独占中継していました。
特にゴールデンタイムには日本代表戦を放映しており、試合展開によっては放映時間を延長する対応を執っていたのです。
11月1日(2日未明の番組に影響を与えた回)にもこの編成が敷かれ、結果的には中継は10分延長しました。
ここで、通常であればそれ以降の番組を延長分だけそのまま繰り下げることになります。
事実、その日もフジテレビでは21:00開始を予定していた『プレミアムステージ』以降の番組を少しずつ遅らせることで対応しています。
ところが、深夜番組になると事情が違ってきます。
全国ネットであるプライムタイム枠等とは違い、深夜はローカル編成。
フジテレビでは、バレーボール中継で編成に影響が出た部分を、単なる繰り下げではなく番組のやりくりで調整しようとしました。

具体的には、もともとバレーボール中継の延長如何によって、『お笑いホープ大賞』の放映を休止する予定がありました。(当時のフジテレビ公式サイトに記載があったようです)
そして実際に、この日は中継延長に伴って(?)、『お笑いホープ大賞』を休止しました。つまり、10分の延長に対して60分番組を休止という、既にこの段階でいささか理解に苦しむ編成を取ったわけです。
当然ながら、この関係で『お笑いホープ大賞』の後に予定していた番組の編成を大幅に変更する羽目になりました。
あろうことかフジテレビは、当初1話分だけの予定だった『Gilgamesh』を、開始時刻を繰り上げたうえ、2話分(1時間)の枠に変更してしまったのです。
当然、バレーボール中継終了後に決まった編成変更は、当日の夜にフジテレビの公式サイトで確認するより他に術はありませんでした。
そのため、04:23-04:53枠の第4話を見るつもりだった視聴者がテレビをつけた時には既に第5話の途中だったため、予想通り、フジテレビの番組ページご意見投稿には抗議が殺到しています。
さらに、このようなケースでは何らかの形で再放映を行うことが多いのですが、フジテレビの『Gilgamesh』では最後まで代替措置が取られることはありませんでした。

フジテレビの『Gilgamesh』と同様に、当初の告知よりも時間を繰り上げて放映したケースとしては朝日放送『ボボボーボ・ ボーボボ』があります。
2004/10/24日曜05:02-05:32枠の予定でしたが、前日の夕方に発生した新潟県中越地震に伴う報道特別番組がテレビ朝日系で06:00-07:00枠に編成された関係で、直前の幾つかの番組を12分繰り上げたものです。
この回は話数扱いされない番外編だったためもあってか、翌週以降はそのまま放映を進めましたが、2005/01/09日曜の枠がキー局の日程との兼ね合いで空くことになり、穴埋めの形で再放映を実施しました。

連続放映の問題(5) 『銀河鉄道物語』の放映スケジュール

連続放映の乱発という自体が“その場しのぎ”な話ではあるのですが、『銀河鉄道物語』ではそれが最も端的に(というより明らかに異常に)表れました。
この作品は2003/10/05日曜にBSフジで放映開始後、地上波のフジテレビでは8日遅れでネットしたのですが、放映スケジュールははっきり言って不定期そのものでした。

第1話がBSフジより8日遅れで始まってから、第3話までは滞りなく放映されました。
しかし、この時点で各放映回の次回予告がカットされていたのが、その後の混乱の予兆だったのかも知れません。
10月27日に第3話が放映された後、フジテレビの番組HPでは“次回放映日・内容は未定”状態となりました。
これは、『Gilgamesh』の項で書いたW杯バレーボールで延長の影響が出ることをあらかじめ想定していたことに加え、11月末〜12月にかけて深夜枠で男子サッカーのワールドユース選手権が予定されていたことも絡んでいると思われます。
そうこうしているうちに、BSフジやフジテレビよりさらに少し遅れて『銀河鉄道物語』を11月18日に開始したアニマックスで第4話が放映され(12月9日)、フジテレビは一度も“逃げる”ことなく放映を追い抜かれてしまったのです。
そして、12月15日に次回放映が行われると決定したものの、そこで発表されたサブタイトルは第6話・第7話の連続放映でした。(この2本は前後編で内容が続いています)
ストーリー的には第1話〜第2話が物語の導入、第3話で主要登場人物が顔を揃え、第4話以降は暫く1話完結の内容が続きます。
傑作選であれば第4話・第5話をカットするのは確かに不可能ではないものの、作中の人間関係を視聴者が把握するうえでは大きな障害になることは想像に難くありません。
当初から“一部の話数を放映”という噂があり、情報サイトでもそのように記載されたことがありますが、やはりその方針自体が無理な相談だったと言わざるを得ないでしょう。

とりあえずようやく再開の目途が立った2003年12月ですが、予定されていた12月15日に『銀河鉄道物語』は放映されませんでした。
日本時間の14日夜、イラク戦争に絡んで、フセイン元大統領の身柄がアメリカ軍に拘束されたのです。
フジテレビではこのニュースに関して『FNN緊急報道特別番組』を21:00-21:30に放映し、以降の番組を30分繰り下げて対応しました。
そして『Gilgamesh』の時と同様に深夜の編成を変更し、2話放映予定だった『銀河鉄道物語』は30分の報道特番のために全てカットされてしまったのです。
紆余曲折の末の本当の再開は、翌週の12月22日。
この日は『Kanon』最終回以来の深夜アニメ3話編成となり、当初カットされるはずだった第5話と第6話・第7話が90分枠で放映されました。
その後は、年末年始にも放映を行うなどした結果、BSフジが年末年始(12・13話間)で2週休んだこともあって1月末には(第4話を犠牲にしながら)ついに開始当初と同じ8日遅れまで取り戻しました。

ところがようやく安定軌道に乗ったと思われた直後、またも(視聴者にとって)予想外のことが起こります。
2月23日の放映が休止となり、次回となる第18話・第19話(連続放映)が2月26日(木曜未明=水曜深夜)に行われたのです。(通常放映は月曜未明=日曜深夜)
さらに、暫く木曜日の放映が続いたりまた月曜日に戻ったりの不定期編成を経て、3月11日・17日には、なぜか2週連続で過去の回が再放映されるに至ります(ともに2話分を放映)。
この辺の異常事態に関しては、別のアニメ番組の放映日程の存在が絡んでいるという憶測が成り立ちます。
その作品とは『R.O.D THE TV』で、フジテレビでは2003年10月より木曜未明(水曜深夜)に放映されていました。

『R.O.D THE TV』について

『R.O.D THE TV』(全26話)は、2003年9月にスカイパーフェクTV!のペイ・パー・ビュー(番組単位の課金システム)で本放映が始まりました。
毎月4話ずつの放映で、フジテレビではこれより1ヶ月遅れて始まったことになります。
ただ、スカパー!版とフジテレビ版では、全く同じ形で放映されたわけではありませんでした。
スカパー!版で作画に不備があったシーンなどに関しては、1ヶ月遅れのフジテレビでは修正を施したリテイク版の映像が使われています。
また、表現面において無料放映の地上波ではいろいろと制約があるため、やはり一部の映像に手が加えられました。
さらに、オンエアよりも少し遅れて次々とDVD版もリリースされていたことから、『R.O.D THE TV』の現場では、スカパー!版・フジテレビ版・DVD版(DVD版が映像作品として完全な形)の3種類の素材を短期集中で準備する必要があったのです。
ただでさえ制作状況が厳しいテレビアニメの現場にそうした無茶な要求をしたところで、それが満たされない可能性というのは容易に想像がつくでしょう。
フジテレビでは、年末年始の放映休止などの穴を埋めるために2月以降の『R.O.D THE TV』を2話編成とする予定でした。(実際に、アニメ情報サイトで2月26日も2話放映の予定を明記していたところがあります)
現実にはフジテレビの放映は2月26日以降毎週1話の通常編成に戻ってしまい、全26話のうち地上波では20話までで放映が打ち切られてしまったことで、かなり大きな騒ぎになりました。
一応、その後この問題を取り扱った新聞記事によれば“当初からフジテレビの放映は20回の提示で、それでも多くの人に作品を見てもらいたくてゴーサインが出た”とのことですが……。
第20話をもって地上波放映分の打ち切りが発表された経緯などを見ていくと、なんとなく“本音と建前の使い分け”がなされている印象を受けます。

『R.O.D THE TV』地上波放映(フジテレビ)打ち切りまでの経緯

『R.O.D THE TV』では、スカパー!PPVの本放映においては一部再編集が施されたバージョンで放映されており、フジテレビ版も内容はこれに準拠したものでした。
以下に、本放映後の動向を、再編集版/完全版の部分を中心にまとめました。

地上波放映打ち切り後の『R.O.D THE TV』の動向

※【PPV版】はスカパー!PPVの本放映時に使用されたもので、一部が再編集されている。
※【フジテレビ版】はフジテレビの放映時に使用されたもので、【PPV版】と同じ再編集版であり、さらに一部の作画・映像が修正されている。
※【完全版】はDVD収録時に使用されたもので、制作者の意図に沿った作品の完成形。

前述の通り、憶測の域を出ませんが、2月26日以降数週に渡って『銀河鉄道物語』が木曜日に2話ずつ放映されている(再放映含む)のは、この『R.O.D THE TV』を予定していた枠の穴埋めを兼ねているという線は充分に考えられます。
このように予想外の事態(?)で放映枠が増えた影響からか、12月に飛ばされた第4話が、ストーリーのクライマックス突入寸前に挿入されています。
また、本作で2度目の3話編成となった第22話〜第24話は、なぜか日曜未明(土曜深夜)の放映でした。

アニマックスの『GUNSLINGER GIRL.』放映スケジュールについて

“連続放映の問題(3) 度重なる放映休止で地方局に出た影響”では、数日遅れの地方局の放映日程に与えた問題を取り上げました。
そして、これと似たようなケースがアニマックスの『GUNSLINGER GIRL.』(全13話)でも起こっています。
フジテレビで2003年10月より本放映が開始されたこの作品は、第10話が放映されるまでに7週の休止がありました。
『GUNSLINGER GIRL.』休止の原因は幾つかあり、お決まりの機器メンテナンスやバレーボール中継の余波だけでなく、UEFA欧州サッカーチャンピオンズリーグ中継、クリスマス特番、年末年始特番などの影響も受けています。 この辺りは「局の都合」として仕方ない面はあるかとは思います。(特に欧州サッカーCLは、フジテレビが力を入れて放映権を獲得した経緯などがあります)
そうした事情が重なった不運な面もあるので、フジテレビ編成の問題は脇に置いておくこともできるのですが、これによってCS局・アニマックスのスケジュールに影響が出た(と思われる)のです。

このケースが東海テレビの『藍より青し』と大きく違う点は、アニマックスの放映開始時点で既にかなりのストックがあった点でしょう。
東海テレビの『藍より青し』は9日遅れでスタートしており、フジテレビの編成に動きがあるとすぐにその影響を受けざるを得ませんでした。
しかし、アニマックスの『GUNSLINGER GIRL.』は、フジテレビより36日遅れで開始しています。
既にこの段階でフジテレビは2度の休止を行っているとはいえ、第4話までを放映済みでした。
さらに、アニマックスは年末年始に特番ウィークを設けて『GUNSLINGER GIRL.』の放映を1週休止する予定だったことから、せいぜい全13話の番組でフジテレビに追いついてしまうのを予想していなかったのかも知れません。
ところが、フジテレビは順調に(?)放映休止を重ねていき、アニマックスが予定通りに放映を進めると第10話で追い越してしまう……という状況になったのです。
『GUNSLINGER GIRL.』の“製作”クレジットにはフジテレビも名前を連ねていることから(フジテレビがキー局となる深夜アニメのクレジットに名前が入ります)、やはり地上波より早く放映するのは難しかったのでしょう。
こうした事態に直面し、アニマックスでは年末年始特番ウィーク明けの回において、シリーズ前半のダイジェストとなる『GUNSLINGER GIRL. 前半プレイバック』を放映して、1週の枠を稼ぐ方法を採りました。
最終的にアニマックスの『GUNSLINGER GIRL.』は地上波より1日遅れとなりましたが、1クールや2クールのアニメ番組で、CS局が1ヶ月遅れを完全に追いついてしまうという、非常に珍しいケースでした。

なお、アニマックスでは2004年のゴールデンウィークに深夜枠で『GUNSLINGER GIRL.』の一挙放映を実施しており、この時にも「前半プレイバック」を放映しています。
この再放映は毎日2話×7日という編成だったため、全13話の作品に加えて「前半プレイバック」が枠を埋めるのに都合が良かったためと考えられます。
その後の再放映では「前半プレイバック」は使用せず、全13話として編成していました。

『GUNSLINGER GIRL.』の放映記録

番組に対する表現規制の問題

“表現規制”は、近年の特に深夜アニメで頻繁に聞かれる話題です。
各局ごとに基準は異なりますが、放送倫理の観点から好ましくない部分について、作品に修正を加えて放映するというものですね。
深夜アニメ番組では特に珍しくないことであり、中には制作側が自ら修正版をテレビ放映にかけることもあります。
もちろんフジテレビの深夜アニメにおいても、この関係で映像に手を加えるケースは少なくありません。
ただ、2004年に放映された『GILRSブラボー first season』の時は、その規制の在り方で物議を醸したのです。

それまでのフジテレビ深夜枠といえば、関東地区の地上波としては規制基準が比較的緩いと見られていました。
前項で挙げた『GUNSLINGER GIRL.』あたりは、物語の設定や展開そのものが人権や倫理に絡むデリケートなものであり、フジテレビ以外のキー局ではまず放映できなかったでしょう。
過激な性表現を謳い文句としている『GIRLSブラボー first season』の放映局としてフジテレビが挙がったのも、そうした認識がはたらいてのものでした。
ところが蓋を開けてみれば、過去の『藍より青し』『フルメタル・パニック?ふもっふ』等では当たり前のように認められた表現にNGがかかっていたのです。

表現修正の手法は、主に映像の修正・場面削除・話数カットがありますが、特に話題となったのは映像の修正に関するものです。
映像として性表現の激しいシーンに、ボカシ的な白色の効果を追加するというもので、名目上は“入浴シーンの湯気”という使い方が多かったようです。
このため、当時は「湯気アニメ」という呼称が番組の代名詞となり、また当時劇場公開されていたアニメ映画『STEAMBOY』(スチーム・ボーイ)をもじって“スチームガール”などとも呼ばれていました。

実際には同じような映像修正は、フジテレビでも『藍より青し』『R.O.D THE TV』で、またフジテレビより規制の緩いWOWOWにおいても『おねがい* ツインズ』等で行われており、やり方として珍しいものではありません。
結局のところ、『GIRLSブラボー first season』で問題とされたのは、その程度が極端だったことに加え、どうやら制作スタッフに対してしっかりと説明がなされていなかったらしい点でした。
その裏付けとして、放映開始当時、作品に関わりの深いスタッフのオフィシャルサイトでは本人によるフジテレビ批判的な記事が見られました。(この記事には、新たなフジテレビの基準と思われる記述もありました)

大前提として、映像表現は自由が保障されているからこそ責任を伴い、慎重に扱うべきものです。そうした意味で、フジテレビから無用の規制を受けるような作品を提供した制作側にも過失があったと見るべきでしょう。
しかし、ことこの一件に関して言えば最も問題視されるべきは、やはりフジテレビが放映する段階になって大幅な規制をかけた点でしょう。
制作側としては、過去の作品で許容された表現は当然大丈夫と思って作品を仕上げるわけで、それに対して事前に説明を行う責任は局側にあります。
局の方針を転換し、理念として暴力描写・性描写に従来以上の対応を取るというのであれば(この判断自体は尊重・許容されるべきだと思います)、それを現場にもしっかり認識させるのは放映事業者の責任と心得るべきでしょう。
その義務を果たしたうえであれば、制作側にもそれを遵守する義務が同様に生まれますし、ここまで話がこじれることもなかったわけで……。

『GIRLSブラボー』シリーズのテレビ放映の概略

※シリーズは『GIRLSブラボー first season』『GIRLSブラボー second season』に分かれています。ここでは【第1期】【第2期】と表記しています。

ところで、『GIRLSブラボー』ほど話題にはなりませんでしたが(^_^;)、それより少し早く放映された『GANTZ』でも似たようなケースが発生しています。
経過だけを見ると、表現規制による問題である確証は持てないのですが、この作品も暴力表現・性表現に関しては非常に過激なものであることから共通項も多いので、その事例を紹介しておきます。

『GANTZ』シリーズのテレビ放映の概略

シリーズは、テレビ放映時に『GANTZ 〜the first stage〜』『GANTZ[第2期]』とされ、後のソフトメディア化では作品名が『GANTZ』に統一されました。ここではテレビ放映時の区別として【第1期】【第2期】、もしくは【全話】と表記しています。

途中で放映が打ち切られた作品

既にいくつかの項目で述べた作品もありますが、フジテレビの深夜アニメ枠はシリーズ途中で放映終了(打ち切り)となる作品が多いという問題がありました。
しかし、これが一義的にフジテレビだけの問題かと言えば、「そういうわけでもない」という情報をメールでいただきました。(これらの作品ではありませんが、アニメ制作現場に近い方の話です)

フジテレビでは欧州サッカーなど海外のスポーツ中継に力を入れていることから、例えば全26話を半年で放映しきるのは最初から無理ということは、編成部からもある程度は説明されていたそうです。
そうした条件提示のもと、半ば局の編成を押し通す形で放映決定に至った作品は少なくないようです。
最後まで「作品という形で」放映できないことを承知しながら番組編成に踏み切ったフジテレビ編成部の判断の是非はもちろん問われるべきですが、全話放映という当たり前の拘りを捨てた制作・提供側にも大いに問題があったと言えるでしょう。

フジテレビでの放映が途中で終了した深夜アニメ番組

これらの中でも、『GAD GUARD』は、特に曰く付きの番組でした。
放映が始まった当初から、フジテレビでは休止日程が組まれており、かなり早い段階で“最終回まで枠がないのでは?”と言われていたのです。
実際に番組として編成される中でも、制作の遅れから同じ話数を2週続けて放映する、未放映回(第6話)が発生するなどの問題が起こっています。

特に大きな騒ぎとなったのは、第7話の2週連続放映問題です。
第8話(第6話が未放映なので放映回数でいえば第7回)の放映が予定されていた5月29日に、なぜか前週に放映したはずの第7話が再び放映されたというもので、番組冒頭部では都合により再放映を行う旨の告知スーパーが流れました。
これに関して、後日掲載された新聞記事によると、フジテレビは第8話が納品されるのをギリギリまで待っていたようです。
その結果、放映まで残り数時間という段階(日付が変わるか変わらないかという頃)になってようやく素材が納品されますが、放映できる内容であるかをチェックをしている時間的余裕がなく、担当者判断で再放映に差し替えられたとのことです。

8月に入ると、アニマックスで9月の新番組として『GAD GUARD』を放映することが発表されました。
その時のキャッチコピーで、「第6話を含む全26話完全放映」と謳われていたことから、逆にフジテレビでは放映打ち切りという説が間でも一気に加速しました。
そうした予想通り、9月いっぱいをもって、フジテレビではシリーズの途中で放映が終了してしまったのです。

9月からアニマックスで始まった『GAD GUARD』は、宣伝通りに第6話をはじめとして、予定通りに全26話が放映されています。
しかし、フジテレビ打ち切り後の話数の公開は、これより先に2003年12月にフジテレビ721が行った一挙放映が先になります。
フジテレビ721では、『フルメタル・パニック? ふもっふ』の一挙放映時に、本放映時(フジテレビ)では社会情勢の関係で放映が見送られた回を初放映するなど、当時は一躍アニメファンから脚光を浴びる存在となりました。

放映が決まりかけてからのキャンセル劇

テレビ未放映話数について

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