新潟県中越地震によるアニメ番組への影響のまとめ
2004年10月23日(土曜日)の夕方に発生した新潟県中越地震は、その後も数日間にわたって最大震度5弱〜6強クラスの余震が続きました。
特に最初の地震では、新潟県川口町で震度7を観測したのをはじめとしてM(マグニチュード)6.8の大規模な自然災害となり、地震としては阪神・淡路大震災(1995年1月17日)以来の大きな被害を出しています。
こうした大きな災害となった中、NHKをはじめとしてテレビ各局は報道特別番組を編成し、被災地の状況・情報などを伝えました。
当然、本来放映される予定だった通常番組は休止などの措置が執られています。
こういった場合には、通常番組を楽しみにしていた視聴者からの苦情が相当数寄せられるようで、特に今回は災害の規模に比例して特番にも多くの時間が割かれたことから、かなりの量にのぼったことは容易に推測できます。(報道によると、アニメの特別番組を中断したテレビ朝日には翌々日正午までに約800件の抗議があったようです)
例えば、今回の地震でも影響が出たアニメ番組『機動戦士 ガンダムSDESTINy』では、関東地区において第1話の放映時に台風情報のL字画面で放映されたことに対して、一部ファンの間からは過剰とも思える抗議の声があがりました。
特にインターネットが普及してからは、こうした理由での“放映局叩き”を大規模な形で目にするケースも増えており、視聴者としての倫理観も問われるところでしょう。
私がこのコンテンツを通して、新潟県中越地震からアニメ番組で起こった問題を述べるにしても、まず“必要な報道は何よりも優先されるべきである”という前提を確認しておかなければなりません。
そのうえで、アニメファンとしては気になる動向である「地震がテレビアニメの放映にどんな影響を及ぼしたか?」を、時系列に沿ってまとめてみました。
土曜日夕方〜日曜日早朝といえば、子供向け作品を中心にもともと多くのアニメ番組が編成されている時間帯ですが、それを差し引いても、これほど多くの番組に影響が出ることは非常に稀です。
通常の報道特番クラスの出来事ではあり得ない事態も発生しており、これもまた地震によって与えられた損害の大きさを物語っているといえます。
新潟県中越地震に伴う動き
気象庁発表の震度5弱以上の地震の発生状況と、それに伴う動きをまとめました。(テレビ関係はアニメ番組についてのみ記述しています)
なお、地震報道に際しては一般的に12時間表記が用いられていますが、ここではテレビ番組の放映と比較するという趣旨より、24時間表記を用いています。
また、地震を巡る周辺の動きについては、23日(土曜日)のみ記載しました。
新潟県中越地震による被害
新潟県が発表している報道資料「平成16年新潟県中越大震災による被害状況について(第171報)」(2006年9月22日現在)より、一部を抜粋。
- 人的被害
死者:67人、重軽傷者:4795人 - 住家被害・非住家被害
全壊/大規模半壊:5341棟、半壊:11638棟、非住家被害:40346棟
10月23日(土曜日)
- 17:56
新潟県小千谷市で震度6強を観測(マグニチュード6.8)。最大震度の情報は、発生直後に報道されたもの。10月30日(土曜日)になって、新潟県川口町では震度7を観測していたことが分かりました。(震度7は阪神淡路大震災以来) - 17:58:22
NHK教育テレビは『おじゃる丸』(17:50-18:00)の放映を打ち切り、緊急ニュースを開始。テレビ5波+ラジオ3波の同時放映。
NHKでは、震度6弱以上の地震と津波警報の発令時、全ての放送を災害報道に切り換える規定になっています。 - 17:59
新潟県小千谷市で震度5強を観測(マグニチュード5.3)。 - 18:00
政府は官邸対策室を設置。 - 18:00
毎日放送は全国ネットで『機動戦士 ガンダムSDESTINy』の放映を予定通り開始。私は系列局の大分放送で見ていましたが、番組冒頭から17:56の地震の速報スーパーが流れていました。 - 18:00
NHK教育テレビは『カスミン』を休止し、引き続き地震の緊急ニュースを放映。『カスミン』の放映は1週繰り下げ。
このため、本作終了後の後番組として予定されていた『メジャー』の放映開始が、11月6日→13日と変更になりました。 - 18:00頃
新潟県庁で地震災害対策本部を開く。新潟県では10月24日をもって平山征夫知事が任期満了するため、同知事と泉田裕彦次期知事も出席。 - 18:03
新潟県小千谷市、中之島町で震度5強を観測(マグニチュード6.3)。 - 18:07
『機動戦士 ガンダムSDESTINy』をネットしていた系列局のTBSテレビは放映を打ち切り、報道特番を開始。キー局の毎日放送も、ほぼ同時に報道特番に切り換える。一部の系列局は、この後も暫く『機動戦士 ガンダムSDESTINy』の放映を続行。(このことから、毎日放送から中継回線への番組送信は続いていたようです)
それぞれの地震の第一報・詳報と、相次いで速報スーパーが流れました。 - 18:07
新潟県小千谷市で震度5強を観測(マグニチュード5.7)。 - 18:11
新潟県小千谷市で震度6強を観測(マグニチュード6.0)。 - 18:13:50頃
『機動戦士 ガンダムSDESTINy』を続行していた系列局も、この時点で放映を打ち切って報道特番に飛び乗る。キー局の毎日放送が、送出映像を切り換えたものと思われます。
『機動戦士 ガンダムSDESTINy』の扱いについては、この日の夜になって番組公式サイト上(毎日放送)で、再放映日程が決まり次第案内する旨が掲載されました。 - 18:30
NHK教育テレビは『カードキャプターさくら』を休止し、引き続き地震の緊急ニュースを放映。 - 18:30-19:00
岡山放送(フジテレビ系列局・岡山県、香川県)は、ローカル編成で『レジェンズ 甦る竜王伝説』を通常放映。このことから、フジテレビ系ではこの時間帯が通常通りのローカル扱いになっていたと思われます。 - 18:34
新潟県十日町市で震度6強を観測(マグニチュード6.5)。 - 18:36
新潟県小千谷市で震度5弱を観測(マグニチュード5.1)。 - 18:57
新潟県小千谷市で震度5強を観測(マグニチュード5.3)。 - 19:00
テレビ朝日は全国ネットで『ドラえもん 今夜公開!! 誰も知らない ドラえもんの秘密スペシャル!』の放映を予定通り開始。同じ時間帯に、NHKをはじめいくつかの局は通常番組を休止して報道特番を放映。
また、この段階では予定の番組を開始した局もこの後相次いで報道特番になりました。 - 19:00-19:54
BSジャパンは『テニスの王子様』『NARUTO』を通常放映。 - 19:07
テレビ朝日は『ドラえもん』の放映を打ち切り、報道特番へ移行。この後テレビ朝日は21:00まで報道特番を継続しますが、途中一度だけ放送事故で映像が『ドラえもん』に戻ってしまいました。 - 19:36
新潟県小千谷市で震度5弱を観測(マグニチュード5.3)。 - 19:45
新潟県小千谷市で震度6弱を観測(マグニチュード5.7)。 - 19:48
新潟県小千谷市で震度5弱を観測(マグニチュード4.4)。 - 21:00-21:55
NHK教育テレビは生活情報番組『すくすく子育て』、教養番組『NHKみんなの手話』の予定だったが、地震関連番組で休止。2番組は28日(木曜日)00:00-00:55枠に振り替えられることになり、この移動先の時間帯でアニメ番組の予定が変更になっています。(後述) - 22:00
フレッツのブロードバンド配信『機動戦士 ガンダムSDESTINy』は、本放映の中断に伴い中止・延期と発表される。通常は、毎日放送の放映日の22:00からその回のネット配信が実施されています。
23日夜の段階で伝えられていた主な被害
- 上越新幹線下りで「とき325号」が脱線して傾いた状態で停車。新幹線の開業以来初めての脱線事故となる。150人の乗客に怪我はなし。
この事故の影響で、テレビ東京は11月3日放映のスペシャルドラマ『新幹線をつくった男たち』の内容を一部変更する措置を執った。
- 23日夜の時点で判明している死者は3人。
地上波テレビ各局の報道
アニメ番組以外を含む、地上波各局の23日の第一報・報道特番は以下の通り。
- NHK
17:58の緊急ニュース〜報道特番。総合テレビでは、日曜09:00-10:00枠『日曜討論』を挟んで、24日(日曜)18:15まで報道体制を継続。 - TBS系(JNN)
18:00-18:30枠『機動戦士 ガンダムSDESTINy』(キー局は毎日放送)をいったん通常通り開始後、18:07から18:13頃にかけて各局が順次報道特番へ移行、21:54まで継続。『機動戦士…』を同時ネットしていない局は18:00-18:30枠がローカル編成で、18:14よりも遅く飛び乗った局もあるようです。 - 日本テレビ系(NNN)
18:00-18:30枠『ニュースプラス1』内で地震のニュースを報道後、18:30-翌00:50枠で報道特番(一時中断あり)。地震発生当時、平日の報道・情報番組の司会者が新潟県内に滞在しており、携帯電話で中継を行った。 - フジテレビ系(FNN)
18:30-19:00枠のローカル編成をいったん通常通り開始後、各局が順次報道特番へ移行、22:54まで継続。 - テレビ朝日系(ANN)
18:00にスタジオから第一報後、いったん通常番組に戻り、18:38-19:00枠で報道特番。19:00には予定通り『ドラえもん』(特番)を開始した後、19:07から全国ネット一斉に報道特番へ移行、20:54まで継続。 - テレビ東京系(TXN)
『土曜スペシャル』(19:00-20:54)放映中の19:58-20:14の時間帯にスタジオから報道。20:30以降、L字画面処理で放映した。
10月24日(日曜日)
- 00:00-02:00
テレビ神奈川(独立局・神奈川県)はローカル編成で『Anime-TV』『うた∽かた』『神無月の巫女』『プリンセス アワー』を通常放映。 - 00:55-01:25
テレビ東京(関東地区広域)はローカル編成で『モンキー ターンV』を通常放映。この他、テレビ東京系列局ではTVQ九州放送(福岡県)の『ファンタジックチルドレン』(01:55-02:25)等が通常放映されています。 - 04:50-05:20
朝日放送(テレビ朝日系列局・関西地区広域)はローカル編成で『ボボボーボ・ ボーボボ』を放映。この番組は05:02-05:32枠で予定されていましたが、テレビ朝日系として06:00-07:00枠に報道特番が組まれた関係で、予定を繰り上げて放映しました。
早朝の繰り上げ放映ということで、まともに視聴できた視聴者は殆どいなかったと思われます。(この回は、空き日程となった翌年1月9日に穴埋め番組の形で再放映を実施しました)
また、同じくテレビ朝日系列局の名古屋テレビ(中京地区広域)では、06:35-07:00枠で予定していた『あたしンち』を休止する対応を執っています。 - 07:00-07:30
名古屋テレビは全国ネットで『かいけつゾロリ』を通常放映。 - 07:00
毎日放送は全国ネットで『フューチャービーンズ』(枠内でミニアニメ3作品を放映)の予定だったが、報道特番のため放映休止。 - 07:40
NHK衛星ハイビジョンは『カスミン』の予定だったが、地震関連報道のため放映休止。 - 08:30-09:00
朝日放送は全国ネットで『ふたりは プリキュア』、テレビ東京は全国ネットで『ゾイド フューザーズ』を、いずれもL字画面処理で通常放映。 - 09:00-10:00
フジテレビは『金色の ガッシュベル!!』『レジェンズ 甦る竜王伝説』を通常放映。一部の系列局が同時ネットで放映している番組枠です。 - 09:30-10:00
テレビ大阪は全国ネットで『マシュマロ通信』を通常放映。 - 10:00-10:30
テレビ東京は全国ネットで『ギャグコロスタジオ』を、L字画面処理で通常放映。 - 14:21
新潟県小千谷市で震度5強を観測(マグニチュード5.0)。 - 19:30
NHK総合テレビは『アガサ・クリスティーの 名探偵ポワロとマープル』の予定だったが、休止して『NHKニュース7』を拡大放映。 - 21:35-22:00
NHK衛星ハイビジョンは『SAMURAI7』を通常放映。
10月25日(月曜日)
以降、全国ネットのアニメ番組は特に記載がない限り通常放映。
- 00:28
新潟県小千谷市で震度5弱を観測(マグニチュード5.3)。 - 06:04
新潟県小千谷市、新潟県堀之内町、新潟県入広瀬村で震度5強を観測(マグニチュード5.8)。 - 午後
23日に放映が中断した毎日放送『機動戦士 ガンダムSDESTINy』について、10月30日(土曜日)18:00-18:30枠で放映すると発表。番組公式サイトより。通常放映枠で1週スライドした扱いです。 - 18:00
NHK教育テレビは『おじゃる丸』の予定だったが、安否情報のため放映休止。 - 18:10
NHK教育テレビは『忍たま乱太郎』の予定だったが、安否情報のため放映休止。 - 19:00-19:30
よみうりテレビは、全国ネットで放映した『ブラック.ジャック』において、予定の内容を差し替える措置を執る。予定していた回には地震の描写があったため、過去の回の再放映に変更しました。
朝刊の新聞発表では当初の予定通りの内容が記載されましたが、夕刊では再放映に書き換えられています。
番組の冒頭に、フリップで以下の通りのテロップを放映しました。本日放送予定のエピソードには
地震の場面が含まれておりました。
新潟県中越地震直後ということに配慮し、
放送を延期する事とさせていただきます。
本日は予定を変更して、
10月11日に放送致しました「オペの順番」を
お送りします。ご了承ください。
10月26日(火曜日)
- 10:46
新潟県広神村、新潟県入広瀬村、新潟県守門村で震度6弱を観測(マグニチュード6.1)。
10月27日(水曜日)
- 15:00前後
地震発生直後から行方不明となっていた新潟県小出町の親子3人の発見・救出を、テレビ各局は特別編成で中継。3人(母親・長男・長女)のうち、長男は無事救助され、母親と長女は亡くなりました。
本放映・全国ネットの番組には影響ありませんでしたが、平日の夕方ということもあり、ローカル編成でアニメ番組を予定していた地方局の多くが放映休止や日時変更の対応を執っています。 - 19:00-19:25
NHK教育テレビは『ふしぎの海の ナディア』を通常放映したが、地震によって地割れが発生する一連の場面(25秒程度)を本編からカットしていた。ストーリー上では、これによって生き埋めになっていた登場人物が唐突に助かっているという矛盾が発生していました。
番組や公式サイトにおける放映前後の告知・断りはありませんでした。
10月28日(木曜日)
- 00:00-00:55
NHK教育テレビで、『すくすく子育て』『NHKみんなの手話』の振り替え放映が実施される。通常この時間帯に放映している『十二国記』『ΠΛΑΝΗΤΕΣ』が放映休止となりました。 - テレビ東京は、11月4日放映予定の『陰陽大戦記』(18:00-18:30)の内容を一部変更すると発表。また、同じく11月4日に放映予定だった『ポケットモンスター アドバンス ジェネレーション』(19:00-19:30)を、新潟県中越地震に配慮して延期すると発表。
『陰陽大戦記』では、地震を連想させる描写を修正して放映。テレビ放映用の仮修正ではなく、作品内容そのものを変更する方向で対応したようです。
『ポケットモンスター アドバンス ジェネレーション』では該当する回を延期し、別の内容(翌週以降に予定していた分)に差し替えました。
発表があったこの日(28日)の22:00過ぎ頃にテレビ東京の公式メールマガジン“Anime X-press News 2004/10/28VOL.119”が配信されましたが、特にこれらの件には触れられていませんでした。
10月29日(金曜日)
- NHK総合テレビは、10月24日の予定が31日に延期していた『アガサ・クリスティーの 名探偵ポワロとマープル』(19:30-19:55)を、さらに1週放映休止すると発表。番組公式サイトより。
新潟県中越地震関連で『NHKニュース7』を拡大するため。
- NHKハイビジョンは『SAMURAI7』の放映を休止して、『NHKニュース7』を拡大放映。
10月30日(土曜日)
- 01:30-02:00
テレビ埼玉はローカル編成で『下級生 2 〜瞳の中の少女たち〜』を通常放映。この回では、土石流などで登場人物の故郷が致命的な打撃を受ける描写があります。
地震後、作品としての本質的な意味でこれを連想させるシーンが放映されたのは、新作アニメ番組としては本作が初めてではないでしょうか。 - 17:30-18:00
通常、この時間帯は信越放送・北陸放送・静岡放送・中部日本放送・中国放送・山陽放送・南日本放送において『機動戦士 ガンダムSDESTINy』を7日遅れで放映しているが、23日の本放映(毎日放送)の中断・延期に伴い、この日は各局ローカル番組を編成した。 - 18:00-18:30
毎日放送は、23日に中断のあった『機動戦士 ガンダムSDESTINy』をあらためて全国ネットで放映。
10月31日(日曜日)
- NHK総合テレビは、発表(29日)通り『アガサ・クリスティーの 名探偵ポワロとマープル』を放映休止。
11月1日(月曜日)
- NHK総合テレビは、2週にわたって予定を延期していた『アガサ・クリスティーの 名探偵ポワロとマープル』を、11月7日も放映休止すると発表。番組公式サイトより。
11月6日(土曜)19:30〜7日(日曜)20:00枠で『NHK24時間キャンペーン 被災者の声・いま私たちにできること』を放映するため。
11月3日(水曜日)
- NHK教育テレビは、11月10日の『ふしぎの海の ナディア』の放映について、当初予定していた内容を中止し、次回以降を1週繰り上げると発表。番組公式サイトより。
予定していた回に、地震に関する描写があるため。
実際に目立った告知はしておらず、ひっそりとサイトの内容を書き換えています。
NHK公式サイト全体の番組表には翌日反映されました。
なお、水曜日は『ふしぎの海の ナディア』の通常放映日ですが、11月3日は新潟県中越地震には関係なく当初より放映休止が予定されていました。
11月4日(木曜日)
- 08:57
新潟県三島町、新潟県越路町で震度5強を観測(マグニチュード5.2)。 - テレビ東京は全国ネットで、『陰陽大戦記』『ポケットモンスター アドバンス ジェネレーション』を発表(11月28日)通りの形式で放映。
11月5日(金曜日)
- 01:30-02:00
テレビ東京(関東地区広域)はローカル編成で『舞-HiME』を通常放映。この回では、作中の巨大生物によって地響きが起こる描写があり、登場人物のセリフにも「地震」という言葉が含まれています。
『陰陽大戦記』や『ポケットモンスター アドバンス ジェネレーション』では前述の通り対応しましたが、『舞-HiME』は深夜番組ということもあってか、局側も柔軟に対応したようです。 - 16:00-16:30
日本テレビ(関東地区広域)は、それまで11日遅れで放映(再放映)していたローカル編成の『ブラック.ジャック』において、10月25日放映分(よみうりテレビ)を飛ばして11月1日放映分(同)を放映。なお、実際に10月25日に再放映された回は、この枠でも既に10月15日に放映されたものでした。 - NHKハイビジョンは『SAMURAI7』の放映を休止して、『NHKニュース7』を拡大放映。
11月7日(日曜日)
- NHK総合テレビは、発表(1日)通り『アガサ・クリスティーの 名探偵ポワロとマープル』を放映休止。
11月8日(月曜日)
- 11:15
新潟県魚沼市(旧守門村)で震度5強を観測(マグニチュード5.9)。旧新潟県守門村は、11月より市町村合併で新潟県魚沼市になっています。
11月10日(水曜日)
- 03:43
新潟県見附市で震度5弱を観測(マグニチュード5.1)。 - 19:00-19:25
NHK教育テレビは、発表(3日)通り『ふしぎの海の ナディア』を1話飛ばして放映。その際、番組内容に以下の通りの変更点があった。飛ばした回(第31話)はそれまでの伏線の種明かしを含む内容であり、全体の構成や前後のつながりなど、ストーリーの進行に大きく影響しています。
本作では、本編の冒頭に毎回ナレーション(井上喜久子さん)付きの前回までのあらすじがありますが、この日の放映では本放映時(1991年)よりも第31話の内容紹介に特化したものに変更し、画面下部に「これまでのあらすじ」とスーパーを表示しました。
井上さんのナレーションは、この放映のために新録したと思われます。
ちなみに、第31話にはヒロインの全裸シーン等があるため、カットした理由をこれと勘違いした方も結構おられるようです。(私自身が10月27日の番組サイト更新後にNHKにメールで問い合わせた所、地震の影響という旨の返信を得ています)
11月14日(日曜日)
- 19:30-19:55
NHK総合テレビは、当初は10月24日の予定だった『アガサ・クリスティーの 名探偵ポワロとマープル』を3週繰り下げて放映。これらの影響で、当初予定の放映順が入れ替えが行われました。
11月14日・21日・28日に順番通り第16話〜第18話(3話完結のエピソード)を放映した後、12月5日・12日は第23話〜第24話(2話完結のエピソード)を放映しました。
これは、第23話〜第24話がクリスマスを題材とした内容であり、放映時期に合わせるためと思われます。
第19話〜第22話(4話完結のエピソード)は、年末年始の休止を挟んで2005年1月9日・16日・23日・30日に放映しています。
地震発生前の段階では、10月24日・31日・11月7日に第16話〜第18話、11月14日・21日・28日・12月5日に第19話〜第22話、12月12日・19日に第23話〜第24話の放映をそれぞれ予定していたと思われます。
11月23日(火曜日)
- 10月23日に放映が中断したテレビ朝日『ドラえもん 今夜公開!! 誰も知らない ドラえもんの秘密スペシャル!』について、12月18日(土曜日)19:00-20:54枠であらためて放映すると発表。番組公式サイトより。
12月18日(土曜日)
- 19:00-20:54
テレビ朝日は、10月23日に中断のあった『ドラえもん 今夜公開!! 誰も知らない ドラえもんの秘密スペシャル!』をあらためて全国ネットで放映。
12月28日(火曜日)
- 18:30
新潟県魚沼市(旧守門村)で震度5弱を観測(マグニチュード4.9)。
2005年6月8日(水曜日)
- 秋田書店より「ブラック.ジャック アニメブック 2」が発売されるが、2004年10月25日に放映を延期した回は編集部の判断で未収録となった。
このシリーズは、テレビアニメ『ブラック.ジャック』の場面写真を使用して、そのストーリーをコミックとして読めるように編集したものです。
順番通りであれば該当回はこの第2巻に収録されるべきところですが、編集部の判断で掲載を見送りました。
2005年9月7日(水曜日)
- 『ブラック.ジャック』DVD第2巻が発売されるが、2004年10月25日に放映を延期した回は未収録となった。
2006年3月6日(月曜日)
- 19:00-19:30
よみうりテレビは、全国ネットで『ブラック.ジャック』の最終回を放映。この時点では、2004年10月25日に中止した回は未放映のままとなりました。
2006年7月17日(月曜日)
- 19:00-20:00
よみうりテレビは、全国ネットで『ブラック.ジャック 秘蔵版スペシャル』を放映。この番組中で、2004年10月25日に放映できなかった回が放映された。18:16-20:54枠(全国ネットは19:00-20:54枠)で中継を予定していた『プロ野球〜甲子園 阪神×巨人』の試合が雨で中止となったため、雨傘番組として放映されたものです。
2006年9月14日(木曜日)
- 19:00-19:30
テレビ東京は、全国ネットで『ポケットモンスター アドバンス ジェネレーション』の最終回を放映。2004年11月4日に飛ばした回は未放映のままとなりました。
現時点でも、テレビ放映やDVDへの収録は行われていません。
2006年12月20日(水曜日)
- 『ブラック.ジャック21』DVD-BOXが発売され、『秘蔵版スペシャル』が同時収録される。
『ブラック.ジャック21』は、『ブラック.ジャック』の続編としてテレビ放映されたアニメ作品。
これにより、新潟県中越地震の影響として残っていた、『ブラック.ジャック』DVDシリーズの話数の欠番状態が解消されました。
2007年2月17日(土曜日)
- 21:00-21:30
キッズステーションは、レギュラー放映の『ブラック.ジャック』において、2004年10月25日によみうりテレビが放映しなかった回を当初の順番通りに放映。
『ブラック.ジャック』について
2004年10月25日によみうりテレビが放映を見合わせた『ブラック.ジャック』は、第3話「Karte:03 ひったくり犬」として制作されたものでした。
その後、2006年7月17日の「秘蔵版スペシャル」を皮切りに幾つかの局・形態で放映されています。
ここでは、それらの放映形態について整理してみました。
- 2004/10/25月曜 よみうりテレビ(全国ネット)
第3話の放映中止。
前後の週の放映内容よりの推察で、サブタイトルは「Karte:03 ひったくり犬」、OPは「月光花」、EDは「黒毛和牛上塩タン焼き680円」、EDコーナーは「ピノコの日記」として制作された(放映予定だった)と思われる。 - 2006/07/17月曜 よみうりテレビ(全国ネット)
19:00-20:00枠の特番『ブラック.ジャック 秘蔵版スペシャル』内で放映。
サブタイトルは「Special Karte ひったくり犬」。
本番組は前半が第3話、後半は『ブラック.ジャック』の特別編「Special Karte 樹海のかまいたち」という構成で放映された。
3話OPは「月光花」、特別編OPは「Fantastic」、特別編EDは「careless breath」。(特別編のOP/EDは、いずれも『ブラック.ジャック』放映終了期のOP/EDと同じ)
3話EDはなかったが、3話の途中に入った番組前半の後提供部では「黒毛和牛上塩タン焼き680円」を使用した。
特別編EDには、2話分のスタッフ、キャストをまとめてクレジットしている。
EDコーナーはなし。 - 2006/12/20水曜 DVD-BOX
収録内容の詳細は不明。
- 2007/01/07日曜 よみうりテレビ
05:30-06:00枠で放映。
番組の詳細は不明。
当時、よみうりテレビでは火曜未明(月曜深夜)のローカル枠で『ブラック.ジャック』の再放映を実施していたが、この日の放映は全く別の枠で行われた。
なお、通常の日曜05:30-06:00枠は別のアニメ番組を放映しており、この日はキー局の日程との兼ね合いで放映休止。 - 2007/02/17土曜 キッズステーション
21:00-21:30枠で放映。
サブタイトルは「Karte:03 ひったくり犬」、OPは「月光花」、EDは「黒毛和牛上塩タン焼き680円」、EDコーナーは「ピノコの日記」。